小説執筆日記、サイト運営日誌、雑記その他
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さて、七夕です。一年に一度のデートの日、雨が降ったらお流れよ、とか聞きますが、織女星のベガは25光年、牽牛星のアルタイルは16光年、地球から離れております。地球上の天気なんか関係あるわけない、のであります。ちなみにベガとアルタイルの距離は15光年、約150兆?、彼から見える彼女の姿は十五年前のもの。二十歳に見えたら、実際は三十五歳。……もっとも、星の寿命は人間からすればとんでもなく長いわけでして、ベガは現在数億歳、寿命は十億年ほどと言われております。その感覚からすれば一年なんてあっという間、人間の寿命百年に換算してみると、三秒に一度ぐらいの頻度で彼と顔をつき合わせていることになるそうな。飽きますがな。というか三秒のデートって何しますねん。
それはさておき、星空を見上げて飛び込んでくる星の瞬きが、すべて過去の光であるとは不思議です。ベガの25年前の光とアルタイルの16年前の光が同時に私の目に到達するのですから。しかし考えてみれば、星だけではなく日常に見える世界のすべてが、たとえ一瞬であろうと過去に属しているんですよね。目の前の電気スタンドの光も、目に見えるまでにはわずかな時間を要し、それはつまり、その光が過去であることを意味します。「現在」は過去の寄せ集めでできています。現在の材料は現在じゃなくて過去なんですよねー……ってなんだか意味不明っぽくなってきましたが。過去の相対物として以上の現在はあるのかないのか、ついついそんなことを星空を眺めていると考えてしまうのでした。
(NOTE:No.170)
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