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小説執筆日記、サイト運営日誌、雑記その他
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 なぜか一巻完結の勢いで疲れてますが、ようやく第一部の完成にこぎつけることができました。約七万二千文字、原稿用紙二百六枚です(汗。旧版では一巻全体で三百枚でしたから、いったいどんだけ加筆してるのか、と。あるいは、いったいどんだけ前は描写不足だったのか、と……。いろいろ苦労しましたが、今回の改稿で、何やりたいのか意味不明度が少しでも下がっていればなあ、と思います。

 ところで無事に書き上げられたのも、読者の皆様のおかげです。一行でも一ページでも目に留めてくださった方、手直しだらけの文章を読んでくださった方、どうもありがとうございました。多謝感謝です。そして旧版からいろんなご指摘を下さった方、感想を下さった方、本当にありがとうございました。改稿を連載中のときもおかしなところや違和感を教えてくださった方々、本当にありがとうございました。常々よりよいものを書きたいとは思っているものの、自分の目だけではどうしても気づかないことがあり、皆様のご意見の一つ一つが、悩める改稿の最上のバイブルでした。第二部もどの道、のろのろうんうんうなりながらの執筆になると思いますが、よろしければどうぞこれからもお付き合いください。
 
 で、以下はちょっと内容の話です。
 涯ての読み解き方とか構造とかについてちらほらご質問をいただいておりまして、もちろん読み方はまったく自由だと考えておりますが、一応作者の頭の中にあるものを備忘録程度に記しておこうかな、と思う次第です。
 基本的に私は、三角形思考で構成する人です。涯てシリーズは異世界ファンタジーの歴史ものということで、これからもざっくざっくと登場人物が増えてゆく予感なのですが、それらの複雑な人間模様を、人一倍記憶力に乏しい私がまるごと把握できるわけないのですね〜v ですから私は人物を一人ひとり作るのではなく、三人のグループを作ることからはじめます。具体的に言うと、オーレリー・ヴァル・ダリウスのグループ、ザレール・タイタス・アルカレドのグループ、他にもロザリア・エディス・オーレリー、ダリウス・フィリス・アルカレド、等々、まあいろいろですが、そんな風にいくつも三角関係を作って、それを重ねながらストーリーをじりじりと動かしてゆくわけです。人物だけじゃなくて国もそうですね、ゼファールとセランゴールとザレールの生国(名前出てないv)といった具合です。もちろんテーマ的なことや比喩も三角です。三種族は典型ですね。あとは水妖と黄金と暗闇とか、海と川と森とか、男と女と少年とか。
 ちなみにイメージ的には平面に直線で描かれた三角形ではなく、星座のような感覚です。夏の大三角形(ベガ・アルタイル・デネブ)ってありますよね。地上にいる「私」(あるいは、現在の「私」)から見れば三角だけれども、それぞれの星の地球からの距離は違うので(あるいは、それぞれの星は個々に動き続けているので)、別の角度から見れば(あるいは、遠い未来に見れば)三角でもなんでもない、という。そんな風に三角形の持つ固定性と流動性は重視してますが、あと、星のめぐりに円環が深く関わってくることも意識しておりますが、とにかく基本は三角形です。
 なのでもし読んでいて意味不明度が増してきたら、三角形を探してみてください。意外に単純な構成しかしていないことが分かる(バレる)と思われます。
 
 まあ、作者がちゃんと伝わるように書けって話なんですけどね……
 
 ……精進しますorz 
(NOTE:No.200)
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About writer
Name:Misumi Eiri(3A)
Home:SERANGOL
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